なぜ「今、ここ」に集中して一生懸命生きていかなければいけないのか?

悩み事を自ら作ってしまう考え方の中に、

将来の事を心配する事や、過去の苦い経験や失敗を思い出し

過去の出来事と同じ様なことを経験しようとする時に

それを思い出し悩むという事があります。

ただ、私自身もこういった事で

よく悩んできた口だったのですが、

このタイプの悩み事というのは、

いくら悩んでも際限がありませんし

なにより考えれば考えるほどに

不安がドンドン増していくので始末に終えません。

しかも、こういった悩みというのは、

自分の体調があまりよくなかったり、

病気がちで気分まで落ち込んでる時ほど

余計に考えてしまう傾向があるので、

体調が悪い人ほど、こういった悩みが

比例して増えて行く傾向があります。

そしてこういう事もあって、

私がちょっとお勧めしているのが、

「今を生きる」「今目の前の事に全力投球する」

というお話です。

具体的には、将来の事ばかり気にしたり、

過去の失敗を気にして今を不安にさせてしまう事に

余分な時間をかけて生きていくよりも、だんぜん

今を生きた方が有意義だ。というお話です。

もちろん家族の事や生活の事、仕事の事等々

将来的に悩む事はいくらでも出てくるわけですが、

それでも今、この時に生きる事に一生懸命でいて欲しいと

個人的には思っているわけです。

というのも、私達人間というのは、

いつかは必ず死を迎えるようになっています。

例えば今だと昔と比べても70歳~80歳あたりまで

生きられて長寿を全うされる方が多いので

二十歳ぐらいの若い人なら、たぶんあまり

死について考えることは無いかもしれません。

しかし、人の死というのは、

突然やってくる事が少なくないのです。

例えば、私自身も年齢的には70歳や80歳の人から比べれば

まだまだ子供扱いの年齢なんですが、それでも、

10歳年下の従姉妹がつい先日この世を去ってしまいました。

そしてこれは個人的には結構ショックな出来事だったんです。

というのも、その従姉妹と比べて私の方が身体が弱く、

また当人は健康で元気で、子供もまだ小さいのに、

突然この世を去ってしまったからです。

普通に考えたら、私の方が

条件的には先に逝ってもおかしくないのですが

私よりも先に突然なんの前触れも無く

急病でこの世を去ってしまったのです。

そしてこういった事は誰にでも起こりえる話です。

例えば、病気以外にも交通事故に遭う可能性は

ゼロではありません。

例えば交通事故に遭って、自分の命もこれまでか

と自覚した時に、今まで将来の心配ばかりして、

自分が本当にやりたかった事の多くを

後回しばかりして生きていたとしたら・・・

これがもし私だったら

悔いが残ってこの世に未練を残したまま

死んでしまうかもしれません。

私個人としては、いつこの世を去るにしても、

自分がやりたかった事をやらずに(やれずに)

やった方がいい事や、

やらなければいけない事ばかりを

最優先にして生きていき

最後、年老いて体が動かなくなった時に

「あの時あれをしておけばよかった・・・」

と後悔して無念の中死ぬのだけは避けたいという

心構えで生きています。

そして現実に私の人生というのは

「この一回キリ」です。

たとえ生まれ変わったとしても

2度と同じ人生を歩む事はできません。

そう考えると「今、ここ」をしっかり生きていった方が

より人生を楽しめますし、いざ自分が死ぬ時が来た時でも、

「やりきった!」と言い切れる死に方ができると思います。

諺にも「終わりよければすべてよし」という諺がありますが

これは人の一生についても言える事ではないでしょうか。

と、いろいろ書いて来ましたが、

今生きている自分の人生と言うのは、

自分の都合で過去に戻ってやり直しとか出来ませんし

自分の生については全部自分の責任になります。

つまり、自分の生き方(生きざま)を

他人のせいにする事はできないので

しっかり生きていかないと悔いが残ると思います。

そうならないためにも「今、ここ」を

しっかりと生きていく事をお勧めしたいのです。