さて、この様に日本にはたくさんの神様が存在するわけですが、
困った事に、全ての神様がよい神様ならよかったのですが、
中には悪い神様というのも存在するわけです。
例えば、疫病神とか、貧乏神とか。
ただこの神様は、人にも比喩として使いますよね。
疫病神のような人とか、貧乏神に好かれてる人とか。
ただ実はこれ、ある意味的を射てる言葉なんですよね。
というのも、本当に厄介ごとばかり持ってくる人や、
厄介ごとをいつも背負ってる人っていうのは、
はたから見てると疫病神そのものな気がしますし、
考え方がせこいといいますか、
自分の利益の事しか言わない器の極端に小さい人とかを
貧乏神のような人と言い表す事がありますよね。
しかし、だからと言って、言葉に出すのは
どんな場面でもやめておいた方がいい訳ですが、
別に目に見えない神様でなくても、
人としてそういった感じの人もいる訳です。
また他にも、海外では邪神とか
悪魔という感じで表現される事があるのですが
こちらの方も、日本の疫病神や貧乏神と同様に
善の神様と対になる悪の神という存在もいるわけです。
ただ、外国の場合は、善の神と悪の神の対立が数多く存在し、
善が悪を滅ぼすという考えが根強く今でも残っています。
だから、いつまで経っても、宗教戦争が終わりませんし
正義はこちらにあり。と聖書を掲げながら、神を後ろ盾に
無慈悲な侵略戦争を平気でしている国まであるわけです。
と、ここで宗教のお話に。と思ったのですがその前に、
これは結構不思議な話なのですが、どんな大悪党でも、
自分が死ぬとわかった時には、ほぼ、ホトンドの人が
「神頼み」をするんですよね。
たとえば、もう後が無い!絶体絶命だ!と言う時には
ほとんどの人が「神様!助けてください!」と言うのです。
実際現実に、人を殺めた犯罪者でも、
なぜだか自分のやったことは棚に上げて、
神に助けを求める人がいるほどです。(不思議な話ですよね)
それほど、人の心の奥底に
「神様は万能であり、何でも出来る絶対者だ」
という事が刷り込まれているのがわかります。
そして対立する側に悪と言う存在があるわけですが・・・
実際の所、ここまで書いてきた感じ
この世の中は本当によくできてると思います。
潜在的に人というのは、
神は絶対的なものであり万能である。
とほとんどの人が信じており、
そして神に対なす悪というものが存在しており
これも潜在的に、無条件で悪は人にとって害をなすもの。
と思ってる人が世の中にはかなり多く、
いまだに悪を排除しようとする働きが戦争と言う形で
この世の中に存在しているワケです。
そして私達は、こういった外国での戦争や経済での戦争を
一見、自分とは関係ないものと見ている方が多いのですが
実は、こういった世の中の戦争や争いごとと言うのは、
自分達ひとりひとりの心の奥にある
善と悪との対立という考え方からきている。
という事は、ほとんどの人が考えもしてないんですよね。
そして、こういった考えが心の奥底にある限り、
人は善を行うと良心的に癒され悪を行うと良心が痛むようです。
もちろん、他にもいろんな考え方があるとは思いますが、
ひとつの考え方として私自身はこの様に考えています。