わたしの所にはかなり複雑な悩みや、
自分では解決できない難しい悩みをお持ちの方が
時々いらっしゃるのですが、
例えば、病気で働く事もままならない人や、
お金が無くて困ってる人、また、会社の人間関係や、
身内の人間関係に悩まされ続けて疲れきった人とか、
一人ではなかなか解決できそうに無い悩みで来られる訳です。
ただ、こういったお悩みというのは、
ある意味起こるべくして起こってくる場合もあったり
他にも、ご本人が意識しようがしまいが全く関係なく
こういった問題が起きてきて悩まされる場面もあります。
ただ、ここで少しお話していきたいこととして、
お金があまりない状態で病気になって働けなくなった場合、
今の日本では肉体的にも精神的に追い詰められてしまう様な
構造になっているという事は知っておいた方がいいでしょう。
例えば、今の日本では年間3万人の自殺者がいる状態ですが
これは遺書がある人のみの話しでこの遺書がない変死者数は
実は年間15万人ぐらい居るそうです。
ただし、孤独での老衰や行方不明者なども入っているので
15万人全員が自殺者では無いらしいのですが、
しかし半分ぐらいの7万人以上はそうだと私は考えています。
そしてこういった自殺者の多くが、病気で苦しんできたか、
借金苦に苦しんできたか、その両方で苦しんできたかの
理由である場合が多いのです。
ただ、こういったお話は、ある程度元気で、
そこそこ働いていて食べていくのには不自由がない人に
とってはあまり興味の無い話だとは思うのですが、
例えば、事故に遭って勤めていた会社で働けなくなったり、
急に重い病気になって、満足に働けなくなった時に、
こういった話に無関心だった人は途端に慌てる事になります。
実は、身体がある程度丈夫で健康な人なら、
たとえ今の会社が潰れたとしても、
もし何かのスキルを持ってるなら
そのスキルで雇ってもらえる会社も探していけますし、
たとえ何もスキルが無かったとしても、ある程度元気なら
力仕事で食いつないでいく事だって可能なわけです。
しかし、病気で動けないぐらいになってくると、
どちらもまともに働けなくなります。
例えば学校の先生とか公務員の人とかにも時々いるのですが
ある日突然に動く気力すら無くなってしまい、
急に働きに行く事すら出来なくなる人が現実にいるのです。
ただこういった公務員の人なら、何ヶ月病気で休もうとも、
強制的に退職に追い込まれることは無いでしょうが、
これが普通のサラリーマンだと普通に1ヶ月も休めば
簡単に首にされます。
ただ会社としては、簡単に社員を首にする事は出来ないので
自主退社と言うことにしたいわけですが・・・
しかしそうなると、
出来るだけ早く自主退社に追い込めるように
いろいろ嫌味を言ってくる場合もあるわけでして、
こういった状態になった場合も、
人によってはもの凄い精神的苦痛を
味わうことにもなるわけです。
まあ、病気で働けなくなった人に対しては、
世間はかなり冷たいもんですよ。
つまり、お金が無くて働けない人は、
人としてまったく価値が無い。という考え方が
世の中ではまかり通っているんですよね。
だから、お金が無くて生活もままなら無い状態が続くと
次第に世間が自分の存在を認めなくなる様になり、
縁の遠い人から徐々に離れていくようになってきます。
そしてこの状態のまま年を重ねてしまうと、
例えば二十歳ぐらいの若い頃なら普通に出来ていた事が
身体が衰えて全く出来なくなってくるようになるので
更に自分の存在意義を見失うようになってくる人も出ます。
しかしこういった話は他人事ではないんですよ。
例えば、ある日突然に重い鬱病にでもなってしまうと、
実際に動く気力さえ湧かなくなり働く事ができなくなるので
蓄えがあまり無いサラリーマンの人なら1年もしないうちに
生活がどうにもならなくなります。
例えば今の日本には病気で働けなくて、
更にお金が無くて住んでるマンションの払いも滞り、
食べていくのも借金でなんとか・・・という人が
世間ではあまり知られて無いのですがかなり居ます。
こうなるともう、
生活保護に頼るしかないのですが、
その生活保護の方でも担当者によっては、
人をごみ扱いする人も中にはいるようなので、
病気で辛い人にとっては、生活保護に頼るのも
もの凄く大変な場合もあります。
と、いろいろ書いて来ましたが、
重い病気になってお金が無い状態になってしまうと
これが最終的になってしまう現状のひとつとなります。
これは例えば今元気で生活も順風満帆だったとしても、
急に自分がそうなってしまう場合もありますが、
自分じゃなく家族がそうなってしまう場合もあるので、
実を言うと他人事ではないんです。
まあ自分がなったらなったで当事者としてかなり辛いですし
自分以外の家族がなったらなったで、
もの凄く精神的に負担を背負う事になります。
まあ、こうったお話はあまり楽しい話ではないのですが、
これらを知らずにイキナリ当事者になってしまうと、
本当にかなり辛い事になりかねないので、
ちょっと書いてみました。
まあ、本当は、誰一人こういった状態に陥る事無く
幸せに生きていけれたら。と願ってはいるのですが、
しかし今の現状といいますか世の中の構造として
そうなっているので仕方が無いところでもあるんですよね。