恩やしがらみよりも、自分の事を最優先にした方が良い場面も時としてあります

例えば会社の人間関係で悩んでいる方のお話しを伺っている時、

なぜそんな会社でそんなに辛い想いをして働き続けているんだろう?

と思ってしまうことが時々あるわけですが、

そこでじっくりお話を聞いていくと

その人の中に、過去に教わった古い考え方やしきたり、

また家族や親しい人との恩やしがらみがあって、

自分でもわかっているのにその仕事が辞められない状態になってしまい、

最終的に八方塞になってしまって身動きがとれなくなってしまった。

といった感じになってるパターンが多いです。

ただこういったお話は仕事だけに限らず、

恋愛や結婚についてもよくある話でして、

例えば結婚したけどどうしてもあわなくて離婚したいけど、

世間や親の目があって、別れたいのに別れられない。

という場合も実際にある訳です。

しかし、この仕事にしても夫婦生活にしても、

駄目な時はやっぱり駄目なんです。

理屈で考えても合わないものは合いません。

これはある意味心の奥から来る声みたいなものなので、

例えば世間や親、また親しい人や恩人に迷惑をかけるからと言って、

自分の中にある心の声を無視して無理矢理その会社で働いてたりすると、

最終的には病気になって結局その仕事を辞めなければならくなったりします。

これはある意味運命とも言える話になってくるかもしれませんが

その仕事が合わないと心の底から気付いた時点できっぱり辞めていれば、

(その時はいろいろあって辛いでしょうが)

それでも身体を壊す事までは至らなかったものを、

心の声を無視して無理矢理にでも恩や義理立てをしようとして、

最後は病気になって辞めてしまったとなったら、

結局どちらにしてもその仕事は辞める運命だったとも言えるわけでして、

逆に病気をした分だけ人生の回り道をしたとも取れますし、

貴重な時間を損したとも受け取れてしまう場合があるんですよね。

もちろん、この受け取り方の本当の所は全くの見当違いの解釈をしていて、

その時病気で会社を辞めたから、それがキッカケになって、

病院で入院している間に最愛のパートナーを見つけて幸せな結婚をした。

という人生のストーリーもあるので早々に結論を出す事はできませんが、

ただ、義理や人情や恩や世間の目に縛られて、

不本意なのに無理して頑張り続ける生き方というのは

どんな場面でもかなり辛い事になってきますし、、

自分にとっては全く面白くない生き方になる事が多いので

あまりそういった生き方はしない方がいいでしょう。

実際問題、恩というのはちゃんと後からでも返そうと思えば返せますし

また、世間の目というのは、その時は騒がれますが、

半年もしないうちに完全に風化してしまう場合も多いので、

その半年だけ我慢していればだいたい皆忘れてくれます。

しかしこれを恐れて、好きでもないし、

自分にも合ってないことを延々続けるというのは

ある意味苦行みたいなものなんです。

正直言って生きてるだけでも苦行な人が多いところに、

さらに自らもっと苦行を求めようとする姿勢では

いつかどこかで人生に疲れてしまうと思います。

ただ、だからといってなんでもかんでも

苦痛だったら逃げたらいいというわけでもありませんが、

どんなものでも合う合わないは有るので、

人生に迷ったら(周りの人や家族を大事にするもの重要ですが)

まずは自分を大事にする事を意識されると良いと思います。