実は人間というのは、自分に対して、
いろんな決まり事や約束事（制約）を課してることが多く、
いつのまにか自分でも知らぬ間に、自分のルールで
がんじがらめになって身動きできなくなってしまってることがあります。
例えば前回のお話の中でも書いたような
「人の嫌がることをしてはいけない」といった事を、
自分の中で厳格な制約として「絶対に守らなければいけない事」
として考え信じ込んでしまっている人も世の中にはいるぐらいなんです。
しかし、実は自分の中に
「絶対に守らなければいけないルール」が
たくさん有りすぎてしまうと、
今度はそのルールを守らなければ（守れなければ）
自分で自分を傷つける（＝自分を罰する)
ようになってしまうケースが出てくるのです。
例えば上に書いた、
人の嫌がることをしてはいけない
というルールを自分の中に持っている人のケースだと、
自分がとくに意識したり意図したわけでもないのに、
偶然にした事が結果的に相手に嫌がらせになってしまった場合、
自分に悪気があってしたことでもないのに、
自分で自分を罰してしまう場合があるのです。
しかも、そういった事が何度も何度も続くと、
今度は自分自身に嫌悪感を持つようになったり、
さらに自分に対して自信を失ってしまったり、
自分はダメな人間なんだと思い込んでしまう場合すらあるのです。
しかしそこまでなってしまうと、もう自分のしあわせや幸運に対しても
無意識的に後ろ向きに考える様になってくる場合がでてきます。
まあ、ちょっと極端な例え話を書いていますが、
こういった自分の中に制約が沢山ある人は
普通に生きていてもいつも自分の中のなにかの制約に触れてしまい、
つねに自分を罰している場合が多いのです。
そしてこういった感じの人が、
自分の幸せに対していろいろ考えようとすると、
その都度今までしてきた自分の中のルール違反が足を引っ張ってきて
どうしてもしあわせになる事が出来ない場合が出てくるのです。
そしてこうなってしまった人が幸せになりたいと思った場合、
自分が幸せになる為に自分に対して
「幸せになる事」を許可する必要が出てくるのです。
逆に言うと、
自分に対して「自分は幸せになっていいんだ」という許可を出せないと
たとえどんなに表面上は幸せになれた気になれたとしても、
心の底から幸せになれない場合が出てくるのです。
まあこの様に書いていくと、
この話は本当なの？とか嘘では？
とか言われそうな気もしますが、
これは意外な話かもしれませんが、
べつに特別な人でなくても、たとえ普通の人であっても
「自分に後ろめたい所がある人」などは、自分に対して許可しないと
幸せにもなれない場合が実際にあるので注意してみてください。
さて、ここからは、どのようにしていけば、
自分に対して幸せになってもいいという許可を出せるようになるか？
について書いていきます。
まずひとつは、自分が悪い事をしたと思った相手に対して、
「素直に謝っていく」という方法があります。
例えば過去に人の嫌がる様な事をしてきていて、
その事に対して今でも「自分が悪い」と思っている事があるなら、
それら全てに対してひとつひとつ謝っていくわけです。
もちろんこれは相手に対してだけでなく、
自分自身に対しても実際に悪い事をしてしまったなら、
自分にも謝らなければいけません。
そして謝った結果許してもらう事が出来れば、
自分に幸せを許可する事が可能になる場合があります。
（あくまでも可能性であって100%確実というわけではありません）
そしてもうひとつ。
それは、昨日お話しした「人に喜んで貰える様な事をしていく」です。
この人に喜んで貰えるようなことを（何度も何度も）していくと、
相手から感謝されるようになってきますよね。
そしてこの感謝が結局自分自身の自信につながり、
さらに積極性にもつながっていく訳ですが、
もっと言うと、自分の中にあるわだかまりさえも
洗い流してくれる事があるのです。
例えば、相手も自分もゆるしていく事で、
過去に自分が犯してきた悪い事を帳消しにする事が出来るかもしれませんが
それはあくまでマイナスの状態がプラスマイナス0になっただけの話です。
つまり、それでやっとスタート地点に立てた状態ですので、
そこから自分の幸せを許可するために、
人に喜んでもらえるような事をしていく。
という事を実際にしていくわけです。
と、以上が、自分に対して幸せを許可する方法となります。
もちろん他にもいろいろ方法はあるので、
幸せになりたいのにどうしてもなれない人は、
いろいろ試してみるといいかもしませんね。
