これはよく耳にする話だと思うのですが、
親と子は見えないところで深く繋がっている。
という話をあなたもどこかで聞いたことがあると思います。
例えば、親が子供の危険を察知するとか、
子供が怪我や病気などで辛さや痛みを感じると、
親も同じ様に子供の痛みや辛さを感じてしまうとか、
こういった話は私の周りでは本当によく聞きます。
とくに母と子の結びつきが強く、
子供のちょっとした異変をいち早く察知するのは、
父親の方ではなく、母親の方が圧倒的に多いです。
しかしこれだけ家族の絆が強く結ばれていると、
良いことも悪いことも全部一緒に
家族の間で同調しあうことになってきます。
これが良いことだけなら家族で同調すればするほどに
しあわせで楽しい家庭を築けるようになるのですが、
逆に悪いことばかりを家族で共有するようになってしまうと、
不仲で喧嘩ばかりする家族になってしまうかもしれません。
例えば自分の妹が失恋で悲しんでいるとしましょう。
心境として、自分が大好きな妹が酷いふられ方をして
部屋の隅で泣いているのをみた自分の立場としては、
その酷いふり方をした男に一度会って、
何か一言でも言ってやりたくなるかもしれませんし、
家族の中でも母親はとくにそういった事に敏感なので、
たとえあまり言葉をかけなかったとしても、
心の中ではその子を一生懸命慰めてたりする事が結構あるのです。
また、父親の方としても、
かわいい我が娘をこんな状態にまでしてくれた男を
慈悲を持って許そうなんて事は1ミリたりとも思うはずも無く、
もし出会うことがあれば、
動けなくなるぐらいぶん殴りたくなるぐらい
腹を立ててたりする事だってあると思うのです。
ただこれは極端なたとえ話に見えるかもしれませんが、
愛する家族を泣かせるような事をされれば、
誰だって何かしら気持ちが動揺してしまうと思うのです。
これはたとえ話ですが、
この様に家族の中のたったひとりの事で
家族全員がとても影響を受けてしまう事も実際にある訳です。
それを踏まえて考えると、
自分自身ももちろんしっかり前向きに
生きていく必要はありますが、
自分の家族ひとりひとりについても、
何かあればフォローしたり助けたりしていかないと、
結局家族の事がめぐりめぐって
自分にまで大きな影響を受けてしまう事もある訳です。
だからもし、少しでも気持ちに余裕があるなら、
家族内で何かあった場合は、
できるだけ家族を助けてあげるようにしてみてください。
結局のところ、自分の帰る所、自分の最終的な居場所、
自分のもっとも落ち着ける場所というのは、
「家族しかない」と思うので、その家族を大切にする事が、
結局自分のしあわせにも繋がるとわたしは思うのです。