自分だけが何故こんなに辛い目にあうのか?と思ってしまう人へ

これは占い鑑定だけの話ではなく、

日常で人の悩みを聞く機会がある時でのお話なんですが、

最近、「私ばかりどうしてこんな目に・・・」とか、

「自分だけが何故こんな辛い目にあうんだろうか」

と言った感じの話を聞くことがあります。

ただ、お話を伺っていると、

確かに大変な状態なのは分かるのですが、

私もいろんな人のお悩みを伺ってきたという事もあってか

その人だけが特別大変な訳ではないということだけは

はっきりと分かるのです。

まあ、世の中にはいろんな人がいるわけで、

この世に生きている人達ひとりひとりが

それぞれ大変な人生を送っているんですよね。

しかし、その大変な人生を歩んでいる人の多くは、

泣き言を言ったり弱音を吐かずに

まじめに自分の人生をまっとうしようと

日々歯を食いしばって生きておられるのですが

それを当事者視点からではなく、他人の視点から、つまり

外から見てしまうとどうしても楽に人生を生きてるように

見えてしまうものなんですよ。

これはまあ、隣の芝生は青く見えるというあれですね。

そして若い人ほど、こういった事を

口に出してしまう傾向があるようです。

そしてまた、それを聞いた年を重ねた大人や年配の方が

最近の若い者は軟弱になったとか言われる事があるのですが

こういった最近の若い者は・・・という言葉を聞くたびに

私はもの凄く恥ずかしくなってしまうのです。

まあこの言葉を、よく年配の方は使われているのですが、

例えば、今と昔を比べてみると、もう異次元レベルで

生活環境が変わっているのにもかかわらず、

平気でしたり顔でこの頃の若いもんは・・・

と言ってる人がいる訳です。

これは同じ大人としてとても恥ずかしい話なんですが、

いい年こいて無知なものだから、

この言葉がとても恥ずかしい言葉だとは

自分では気づけないんですよね。

とまあ、すこし話が脱線してしまいました。戻します。

実はこの「自分だけが辛い目にあってる」と

言ってしまうのはある意味仕方が無い話でして

実際にこういった事を言ってしまう人というのは

自分以外の人がどれだけ苦労しているのか知らないから

こういった事が言えてしまうという事もあると思うのです。

とくに人生経験のあまり無い若い人ほど

こういった傾向がありますが、

実は、生きていく事自体がもともと辛いもので、

生きていくだけでも相当大変な事なんだよ。と

大人である私達が小さい頃から教えてないから

社会人になって苦労した時にこんな言葉が出てきてしまう

若い人が出てきてしまうのです。

現実に、この地球上の何処を見ても、

楽な人生を歩めている人なんて

まあ、見かけることがありません。

みんな苦労して必死になって生きておられます。

いや、お金持ちの人とか楽そうに生きてるじゃないか?

と思われる方もいらっしゃるようですが、

実はお金持ちならお金持ちならではの悩みがあり

もちろん人よって形は違ってきますが

その人なりの悩みが人生の重荷になって

大変な生き方をされてる人が多いのです。

例えば、遺産相続での揉め事の現場では、

何十億とかお金を持っていない私にとっては想像もつかない

どろどろで血で血を洗うかのような争いが

身内で繰り広げられているようですが、

あんな現場を一度でも見てしまえば、

当事者としてそこに居なくて本当によかった。

と普通の人なら思ってしまうような

悩みを持つ人も世の中にはいる訳です。

それに、この日本も含め世界の基本ルールとして

資本主義というルールが世界情勢の根底にあります。

この資本主義というのは、

お金を持てば持つほどに自分の力を強める事ができ

世界に対して発言力を持つ事ができるわけですが

逆にお金を持ってない人は弱者に成り下がった上に、

お金を持ってる人には何をされても文句も言えない

というルールですので、お金を持ってない人ほど

辛い現状に立たされてしまうという現実があります。

例えば、路上で生活している人が、

大統領と同じ権限を持ち同じ発言力を持ってるといった話を

私は聞いた事がありませんが、

昔、お金を持ってる人が路上で生活している人を

住んでいる場所から強制的に排除したという話は

何度かニュースで聞いた事があります。

つまり、お金を持ってない人は、お金を持ってる人から

何をされても何も言えないのが今の世の中なんですよね。

その上で今の日本の現状を見ていると、

例えばもし、自分が何か重い病気にでもなってしまうと

会社で働けなくなるのでいつかはその会社から解雇され

結果的に路頭に迷ってしまう。という事もありえるわけです。

これが自分ひとりだけならまだしも、

家族一緒にとなるとかなり厳しい話になってきます。

そして、こういった現状を自分でも理解していながら

必死に毎日を必死に頑張って生きていくわけですから、

楽な人生なんてありえない話なんですよ。

そしてこの資本主義社会というのは

弱肉強食の社会とも言われてますが、考え方としては、

弱い人はどうなってもいいという考え方なので、

弱い立場の人ほどもの凄く苦労するようになっています。

だから自分だけが苦しいとか辛いという事は

どんなに控えめに考えてもありえませんし、

また、楽に生きるにはどうしたらいいのか?

という事も、今の資本主義が無くならない限り

考えるだけ無駄です。

こういう事もあってか私は、最初から

楽な人生は無いものと考えて生きていく方が

(余計な苦労を背負い込まない分)

おすすめな生き方だと思っている訳です。

まあ、生きてる間はずっと大変でしょうが、

人生と言うのはそういうものだと思ってしまえば

案外苦痛をあまり感じる事無く

生きていけるかもしれませんよ。