前回は、もし仮に運命がある程度決っているのなら、
たとえ運が良い出来事が起きて来た場合でも
それはすでに生まれて来る前から決ってた。
というお話を書いてきました。
ただ、そうであるならば、この仮説で考えていくと、
タイトルに書いた「運が良い生き方」をするにしても、
すでに決っている話なんだから、どうしようもないのでは?
と考えるのが普通だと思います。
しかし、以前も書いたとおり、
自分の人生に起きて来る出来事というのは、
起きて来た時点では、何も意味づけされておらず、
その出来事に対して自分が評価する事で
やっと意味付けされていく事になるわけです。
例えば、自分が交通事故に遭ってしまったとします。
しかし事故に遭った瞬間は怪我をして痛いと感じるだけだと思います。
そしてその後に、自分が事故に遭って怪我をした事を認識して、
そこでやっと、事故に遭った事で相手に対して腹が立ってきたり、
自分の運の無さに嘆くといった感じになってくると思うのです。
つまり、事故に遭ったという出来事が起きた時点では、
自分の身体の痛み認識することしか出来ず、
そして時間が経ち落ち着いて状況を理解できた時にやっと
その事故に遭った出来事に対して、今の自分だったらどう対応するか?
を決めて行動していくという話です。
こう見ていくと事故が起きた瞬間は
その人自身はその出来事に対して
何も評価していない事が分かると思います。
そこで今回のお話の運が良い生き方をするには?に繋がっていくわけですが
この上の例え話の中では、事故に遭ってしまった瞬間は、
自分は何もその出来事に対して評価していませんが、
そこで落ち着いて評価できる様になった時に、
その事故に対して前向きに受け取るように持って行く事が
結果的に運が良い生き方に繋がっていくのです。
例えば、事故に遭って最初は気が動転してても、しばらくして落ち着いたら、
事故に遭ったけど痛いだけでまだ歩ける状態だからラッキーだ。とか、
体はキズだらけだけど、頭は庇えたから運が良い。とか考えていければ、
少なくともその事故に遭った事で
運が悪かったとかついてないという言葉は出てこないと思います。
逆になにも考えず、こういった前向きな心構えで「ない」状態で事故に遭ったり、
嫌な目に遭ってしまった場合、普通の人だと、腹を立てたり、イライラしたり、
自分の運の無さを嘆くような行動をしてしまう場合が多いと思います。
しかし、条件反射的にこの様に不定的な行動をしてしまうと、
次に自分にとって嫌な事が起きて来た場合も、
同じ様な態度をとってしまいがちになります。
ただ、そういった自分にとって嫌な事というのは、
どんなに人間関係を良好に出来たとしても、
何かしら出てくるものなので、全く無くなる事はありません。
そして嫌な事が起きてくるたびに毎回ネガティブに考えてしまうと
結果的に運が悪い人生を歩むようになってしまう場合もあるわけです。
実際にそうならない為にも、自分に起きて来た出来事に対しては、
どんな事であっても前向きに受け取り、ポジティブに考えるようにしていければ、
最終的に運が良い人生を歩めるようになるかもしれないわけです。
ただ、どんな事でも前向きに受け取るというのは、
いきなりやるとなかなか難しいと思うので、
軽い出来事で徐々に行動していくと
慣れてくると思います。