どれもこれもやろうとすると全部中途半端になってしまう人の場合

世の中を見てると大きく分けて

マルチタスクタイプの人(複数の事を同時にこなせる人)と

職人タイプの人(ひとつの事を集中してやれる人極めている人)

とに分かれているような感じがします。

例えば、マルチタスクタイプの人だと、

会社でいうなら、営業もできて、販売もできて、

経理もそつなくこなせる人と言った感じでしょうか。

こういったタイプの人は、会社を立ち上げたばかりの場面では重宝されるでしょう。

そして職人タイプの人というのは、ひとつの事に集中する事で結果を出せるタイプの人で、

例えば、あるひとつの仕事に関しては業界内でもトップクラスの技術をもち、

会社が大きくなって来た時にその分野に精通した技術者が欲しくなった場面で

必要とされる人といったらいいでしょうか。

ただ普通の人の場合は、このどちらかのタイプの人が多く、

どちらの特性も兼ね備えたタイプの人はあまりいません。

だから普通の人は、だいたいどちらかのタイプなわけなのですが、

このどちらかのタイプかを自分自身がよく知っていないと、

何をやっても上手くいかなくなってくる場合があるのです。

例えば、職人タイプの人が、

マルチタスクタイプの人と同レベルの事をしようとすると、

苦手な分野でミスをしてしまうケースがあるかもしれませんし、

また逆にマルチタスクタイプの人が

職人タイプの人と張り合うことになり

その分野で勝とう頑張ってみても、

その道一筋のプロにはやはり勝てない場合が多いです。

そしてここで問題になってくるのが、

自分の特性がどちらのタイプかわかっていない状態で

職人タイプの人がマルチタスクタイプの人と

同レベルの事をしようとしたり、

マルチタスクタイプの人が職人タイプの人と

同レベルの事をしたりする事です。

これはどちらのケースでも、

どんなに本人が頑張ってもうまくいきません。

誰でもそうですが得て不得手があり、適材適所という言葉もあるぐらいです。

自分に適正がない事を無理して頑張っても思った結果が出ないのが普通でしょう。

ではどうしたらいいか?といいますと、

それが得意な人にやってもらうと良いです。

例えば会社でいうなら、商品を作るのが得意でも売るのが苦手なら、

商品を売ることが好きな人に販売を任せるとか、

また、数字が苦手でお金の管理が面倒なら、

お金が好きで簿記が得意な人に経理をまかせてみるとか。

またマルチタスクタイプの人の場合は、

分野ごとに職人タイプの人に仕事を回していけば、

自分は管理するだけで会社を上手く回していけるようになります。

ただし、これをやるには重要なポイントがひとつありまして、

このどちらのタイプの人であっても、

いつも人間関係が悪い状態の人は、

なにをやってもうまくいかない場合が出てきます。

たとえば人との付き合いが上手くできない人や

相手とのコミュニケーションがうまくできない人は、

相手に自分の想いや考えが正確に伝えられない

(伝わらない)場合が多く、

またいろんな人から嫌われているような人の場合だと、

自分を手伝ってくれる人自体がホトンドいないので

この方法は使えない事になります。

どちらにしても、人に好かれるような人にならないと、

なかなか難しい話になってくると思います。

まあ、こういった話は、何度も何度も失敗していく過程で

自ら気付く場合もあるので、特に書く必要も無かったかもしれませんが、

たまに自分の実力を過信しすぎて空回りしてしまっている人も

稀に見かけるので、そういった人に気付いてもらえたらと思いました。


ふと想った事
世の中思ったよりも悪くない、ここにヒントが隠れてる