人助けは結構難しい

前回のお話の中で

人に助けてもらいたいなら自分から人助けをしていくといいですよ。

と書いたのですが、

この「自ら人助けをする」というのは、

実は結構難しい話なんですよね。

というのも世の中には本当にいろんな人がいるのですが、

日本人のほとんどが

「答えが決まってる問題を解く」教育を受けてきたので

たとえば、自分ひとりで考えて考え抜いて

やっと出てきた自分なりの答えを実行するよりも、

人に聞いてその人の考えをそのままトレースして

実行して問題を解決する人の方が実際にはかなり多いのです。

そしてこれがどういうことかと言うと、

たとえば、それが自分自身の問題であるにもかかわらず、

他の人に自分の問題を打ち明けて、その相手の人の考えを聞いて、

その聞いた話にそって自分の問題を解決しようとするケースが出てくる訳です。

しかし、悩みを聞いた側としては所詮は他人事なので、

本人以上には真剣に考えることもなくアドバイスする事があり、

さらにアドバイスした側には

そのアドバイスを実行して

失敗した時の責任は取らなくてもいいので

実はかなり無責任な事を言ってる場合もある訳です。

ただそれでも

自分で考えて考え抜いてやっと答えを出すよりかは

他人に聞いた方が楽なので、多くの人が

自分の問題を他人任せにしている今の現状があるんですよね。

そしてこの現状を踏まえて考えていくと、

たとえば人が困ってるからといって助けてあげると、

その助けてもらった人自身は

確かに有り難いとは思うかもしれませんが、

人によっては、また次も助けてくれるのではないか?と

こちらに依存して来るようになってしまうケースが出てくるのです。

ただし、問題によっては、

その人自身自分ひとりでは解決できない場合もあるので、

そういった場合は助けた方がいいとは思うのですが、

しかし、自分で一生懸命考えれば解決できるような問題でも

自分で考えるのはメンドクサイし、

自分で考えに考えた事がもし間違っていて、

その間違った考えで行動して

もし大失敗してしまったら

自分が大恥をかいてしまうかもしれないので

他人任せにした方がいい。

なんて自分にとって

都合の良い楽な選択として人に助けを求める。

という人も中にはいるのです。

そして、こういった依存タイプの人には、

いくらひと助けをした方がいいと言っても

しない方がいいでしょう。

いや、運を良くしたい人は、

そういった人とは関わらない方がよいくらいです。

というのも、自分に力があるのに他人に依存するような人の場合、

なにか自分に都合が悪くなったら、

必ずと言っていいほど他人のせいにします。

基本的には

どんなに他人が熱心にアドバイスしてくれた事であっても、

そしてそれを受け入れてその人を信じて実行した場合でも、

そこでもし大失敗した場合は100%自己責任となります。

逆にたとえ脅されてやれと言われたとしても、

それを自分が受け入れ、実際に実行した場合も

100%自己責任です。

しかしこの考えが

なんでもかんでも人任せにしている人は理解できないので、

もしなにか自分の都合の悪いことが起きれば、

なにかにつけて他人のせいにして責任逃れするという訳です。

そして、こういったタイプの人は、

周りの人から信用されないので、

運が悪い人が多いです。

また、こういった他人のせいによくする人は、

周りの人も巻き込むので、

運が気になる人は距離を置いた方が無難でしょう。

だから、人助けをする場合は、

依存タイプかどうかを見極めてから助けるようにしてみてください。

しかし例外として、

助けたいと思ってる人がたとえ依存タイプであっても、

自分が完全に納得している場合は、

自分のできる範囲で助けてあげてください。

実際に人助けをする場面では

理性と感情の両方が働きますが、

もし、本気で助けたいと思ってる人にまで

損得勘定を働かせて助けないで居ると、

助けなかったことで、

後になってから凄く後悔してしまう場合があります。

しなかった事で後悔するぐらいなら、

覚悟を決めてしてしまった事で後悔したほうが

より自分を納得させることが出来ると思うのです。

まあ、結局のところは、全部自分の選択次第です。

どちらを選んでも自分にとって不利になるなら、

今現時点で自分自身が100%納得できるものを

選択するのが一番だと思いますよ。