私がこの事についていろいろ考えてみたところ、
「心が十分に満たされたとき」または
「何でも許せるぐらい幸せなとき」
が一番精神状態が安定しているのではと考えました。
ただ、こういった精神状態になるには、
今の混乱した世界情勢の中では
なかなか難しいものがあると
わたしは考えています。
ただ、難しいかもしれませんが、
これに近い心理状態に持っていく方法はあります。
それは「笑うこと」です。
それも「素」で「笑うこと」が一番いいです。
ただなぜ? 笑うことでも、
「素」の笑いでないといけないのでしょうか。
別に作り笑いでもいいのではないか?
と思われた方も多いと思います。
しかし作り笑いでは、素の笑いほど効果的ではありません。
その理由のひとつとして、
実際に作り笑いの人と素で笑った人との間に
大きな違いがあるからです。
もう少し具体的に書いていきますと、
貴方はNHKのスーパープレゼンテーションという
番組をご存知でしょうか?
このスーパープレゼンテーションという番組は、
まさにタイトルの通り、プレゼンに特化した内容の番組なんですが、
このスパプレの番組の中では
TEDというアメリカの会場で行われているプレゼンのイベントの中で
特に面白いプレゼンをした人や場面を紹介する事が多いのです。
例えば、この番組の中では、
あのビルゲイツのプレゼンも放送されましたし、
他にもアメリカのスターや有名人も時々紹介されることがあります。
もちろん中には物理学者や
各分野の専門の学者も多数登場してきますが、
そういった専門に研究をしている人の中に、
「笑い」そのものを研究している人がいたのです。
そしてその笑いを研究していた人が言ってたのが、
作り笑いと素の笑いは「まったく違う」というお話です。
例えば、人が笑った時の脳の中の状態を
画像つきで説明していたシーンがありましたが、
作り笑いと素の笑いとでは、はっきり違う反応をしていました。
また他にも、笑うときの声の高さについても、
聞き比べてみるとはっきりと違うところがありました。
例えば、作り笑いとか、相手に付き合って笑う時というのは、
「あはは」とか「おほほ」とかいった感じで
ある程度声の音程が低い感じで笑う人が多いのです。
しかし、素で笑うときの声を聞いてみると、
「ギャハ」とか「キャハハ」と言った感じで、
笑い声そのもののキーが誰にでも分かるぐらい高くなるのです。
そして面白いのが、作り笑いでも、素の笑いでも、
笑い声を聞いた人の反応が同じ様な感じになる所です。
例えば、作り笑いの笑い声を聞いた人は、
その作り笑いの人に対して
「どうして笑ってくれたんだろうか」と
無意識的に頭の中で考える様なんです。
しかし素で笑った人の笑い声を聞いた人は、
その笑いを聞いた側も素直に受け入れて、
こちらも笑いたくなるような気分になるそうです。
実際に「笑い」というのは伝染するものですよね。
笑っている人をみると、こちらも笑いたくなることも多いです。
例えば年末にやってる「笑ってはいけない24時」とか、
あの笑いは、作り笑いの笑いでは絶対にないので、
見ていてこちらも笑ってしまうのだと思います。
さて、最後になりますが、
私としては今すぐにでもなれるものなら
「心が十分に満たされた状態」
もしくは
「何でも許せるぐらい幸せな状態」
になる事をお勧めしたい訳ですが、
これはなかなか難しいと感じる人も多いと思います。
でも「笑うこと」なら出来る人も多いですよね。
じゃあ、笑っていきましょう。
あのTEDでプレゼンしていた人が話した中に、
テレビでお笑い番組を見るのもいいけども、
もっと身近に友達や家族の話題の中で笑った方が、
より「素」の笑いが出来るというアドバイスがありました。
今からでも笑って生きたいと思った人は、
友達や家族とどんどんおしゃべりしていくと良いと思います。
まあ、たったそれだけで?と思われるかもしれませんが、
意外と笑うだけならそれだけでいけてしまうものなんですよ。