例えば、いろんな人からこの人は「いい人だ」と呼ばれている人達を見ていると、
大きく分けて、人柄からくる自分との相性の良さからいい人だと評価されている人と、
自分にとって都合がいいからいい人だと評価されている人の
二つに別れると思うのです。
ただし現実には、損得勘定抜きにして
人柄の良さのみでのいい人というのはそう多くは無く、
どちらかというと、自分にとって都合のいい人のケースが多いように感じます。
例えばそこで、どちらの意味合いで自分を評価されたいか？と聞かれたとしたら、
誰もが、上の方のいい人での評価をされたいと思うはずなんですが、
現実には人柄でいい人と呼ばれる人物になるのは難しそうです。
ただ、今回のお話は、この人柄のいい人ではなく、
自分にとって都合のいい人のお話となります。
例えば、自分にとって都合のいい人というのは、
なにも自分以外の人ばかりの話でもなくて、
実を言うと、自分自身もその都合のいい人に
なってしまっている事が結構あります。
たとえば今まで生きてきた中で、
人付き合いをする場合で周りの人達と波風を立てない様に
「いい人」（他人の悪い所をあえて指摘しない人）
に徹しようとしたケースが貴方にはありませんでしたか？
また、相手が明らかに間違っているのに、
そこを指摘せず、穏便に済ませようとして
話を流してしまったりした事とかありませんでしたか？
しかしこれって結局、相手からすれば
自分の弱い所や都合の悪い所を指摘されなかったので、
相手側からすれば都合のいい人になってしまうんですよね。
現にどんな場面でも波風を立てない様に
なんでも穏便に済まそうとする人は結構いますよね。
しかしこういう人達は、穏便に済ましてもらえられる側からすれば
全員、都合の「いい人」になってしまうわけです。
しかし「自分が」穏便に済ませようとか
波風を立てない様にしようと行動した場合、
その波風が立ちそうな人の言動や
行動に対して無理してでも目をつぶる必要が出てくるので、
どうしても「我慢しなければいけない」場面が出てきます。
実はこれがもの凄くストレスになる場合があるのです。
例えば、問題を穏便に済ませる為に相手の不正に目をつぶる。
という事をしてしまうと、自分の中にある良心に背く事になったり、
正義感を押さえ込まなければいけなくなります。
（これは正義感が強い人ほど凄いストレスになります）
しかしこれをしてしまうと、自分に嘘をつく事になってしまうので、
極端な話、最終的に自分自身が嫌いになってしまう場合もあるのです。
そして自分が嫌いになると言うだけでもかなりのストレスになってしまいますし、
更に言うと、これが原因で人によっては病気になる事もあるぐらいです。
だからもし、ここを読んで心当たりがある人は、
今からでも相手にとって都合の「いい人」を
やめる様に努力する事をお勧めしたいです。
ただ、いきなり止めろと言われても、
具体的にどうしたらいいか分からない人も居ると思うので、
まず最初のとっかかり部分としてやってみるといい事としては、
どんな場面でも（求められても求められなくても）自分の意見を言う。
また、自分の今の感情を出す。という事を積極的にしてみるといいでしょう。
まあ考えてみると都合のいい人というのは、
相手から求められている答えしか言えなくなってる場合が多いので、
まずは相手が求めていない想定外の考えを言ったり感情を出していくことで、
自分も相手も、さらに自分を取り巻く環境さえも変えていく様にしていく訳です。
別の言葉で書くと、誰に対しても自を出していこうという話です。
そしてこれが誰に対してもできるようになってくると、
今までは到底無理だと思っていた事さえも
出来るようになってくる場合が出てきます。
実際の所、相手にとって都合のいい人で居続けると、
自分の言いたい事が言えなくなってしまうので、
自分のやりたいことまでやれなくなってしまっている場合が多いです。
しかし、それが出来るようになってくると、
一気に人生が変わってくるので、
今悩んでいる人は、ちょっと考えてみてください。
自分の人生は自分でしか変える事は出来ないのですから。
