例えば人を判断する場面で、初めて会って話す人に対しては、
自分の中ではその相手に対する評価が全く無いので、
まず第一印象で相手を判断するしか方法がありません。
ただし、一度も会った事が無い人であっても、
その人を知る人から話を聞いて、自分なりにその人を想像する事は出来るのですが、
それでもやはり、実際に会ってからその人を評価する場合が多いと思います。
しかし実を言うと人間というのは、相手の事を見ているようで
意外とあまり正確には見ていなかったりもするので、
最初のお互いを知らないうちは（何度か会って話をする間は）
会う度に相手の評価が変わってくる場合が結構あるのです。
ただそれでも第一印象の時に強烈な印象を受けてしまった場合は、
その強烈な印象が頭に残ってしまい、
今後ずっとその印象を元に人間関係を構築していく事になるわけですが、
しかし通常は、何度か会って話をしていくうちに
打ち解けてお互いの事が分かってくる。
というのが普通です。
だから、自分の家族や
いつも付き合ってる親友以外の人の自分に対する評価というのは、
結構曖昧なものだと考えていいと思います。
さて、それを踏まえて今日お話したいのは、
結局他人の評価なんて当てにならないのだから、
自分の評価は自分で決めてしまえばいい。
というお話です。
例えば、私自身が過去に経験した話なのですが、
私が若い頃アルバイトをしていた時に経験した事で、
たしかその時はあるスーパーの一部門で働いてたと想うのですが、
そのスーパーの社員の人の中にあまり評判のよくない人が一人居たのです。
まあ、このサイトでもよく書いてきた、
いつも愚痴や不平不満ばかり言ってる人といえば分かり易いでしょうか。
その人は男性社員だったのですが、いつも不満そうな顔をして、
後姿もなにか不満げに仕事をやっていた事を今でも思い出します。
ただある日、そのスーパーに来て見ると、
そのいつも不満げに働いていた社員の人が、
突然笑顔で私に挨拶してきたのです。
これには私も当時はびっくりしました。
というのも、こちらから挨拶しても、
これほど明るく挨拶を返されたことが無く、
しかもその時は、笑顔で冗談まで言ってきたので
本当にびっくりしてしまったのです。
ただ、この明るい態度というのは私だけでなく、
そのスーパーで働いている全ての人に向けられていて、
誰に対しても明るく楽しそうに接し、一人で働いている時も、
鼻歌交じりで楽しそうにしているのが見て分かるぐらいだったのです。
そうまさにある日
人が変わったと言っても良いぐらいの
状態にその人はなってしまったのです。
そして私も含め一緒に働いていたパートの人も、
今だけでしょ。と言った感じで話していたのですが、
結局最後まで（その人が別の店舗に移動するまでの間まで）
ずっとそのポジティブな姿は変わらなかったのです。
そしてこれは後から振り返って考えてみて気付いたのですが、
その人が人が変わったようにポジティブになった時、
最初の内は誰もが、また以前の様に戻ると想っていたのですが、
しかし予想と反してずーっとそのポジティブなままで仕事をしてたのです。
ただそのポジティブな姿勢をずーっと維持されてしまうと、
周りの人の方もその明るい人になってしまったその人に合わせるようになり、
結局周りのパートの人達も笑顔で楽しく働く様になってしまったのです。
もちろん、それが悪いという話では無いのですが、
会社で働く場合は、上司の態度や行動に合わせて
部下は働くようになってくるのは普通の事だとは思うのですが、
それでもある日、人が変わったように明るくなった人に合わせて、
周りの人も明るく楽しそうな状態になったのは結構衝撃的でした。
ただまあ、簡単に言うと自分が変われば周りの人も変わるというお話です。
そしてこれを踏まえて
逆に言えば、結局周りの人の評価は当てにならない。
という話にもなってくると思う訳です。
だからまずは、周りの人の評価が気になって仕方が無い人は、
その周りの評価などまったく気にしないようにして、
自分はどう在りたいか。またはどういった存在で在りたいかを決めてから、
生きていく様にすると自分らしく生きて生きやすくなると思います。
まあ他人がどうこう言っても、
結局自分の人生は自分しか責任が取れないものですので、
自分の生き方はもちろんの事、自分に対する評価も
自分で決めてしまえば良いと私は思っています。
（ただこのお話は他人の目が気になって自分らしく生きていけない人向けのお話でして、
自分勝手に気ままに生きている人が、他人に迷惑をかけて評価が下がっているのを
自分の都合の良い様に言い訳するためのお話では無いのでそこは注意です）
