例えば、人が苦しんでいたり難しい悩みを抱えてたり、
辛い状況にあっているのを見ると誰でも助けたくなると思うのですが、
その苦しんでいる人が自分の親友や家族だったりすると、
なおさら助けたくなると私は思うのです。
そして私自身も今までいろんな人を助けたいと思ってきたのですが、
しかし、自分は助けたいと思っても、場合によっては
助けていい人と今は助けない方がいい人がいる事に気がつきました。
例えば、助けが必要に見える人の様子を観察していくと
大きく分けて2タイプに分かれる事がわかります。
大きく分けて、本当に藁をもすがる思いで助けが必要な人と、
助けが欲しいというよりも誰かに頼りたい人とに分かれる感じがするのです。
ただ、一見どちらのタイプも助けが欲しいようには見えるのですが、
しかし、下のタイプの人を助ける場合は注意が必要になってきます。
というのも、下のタイプの人は、
ただ誰かに頼りたいが為に助けが欲しいといってるだけなので、
別にその誰かが私では無くてもいいわけですし、
なんだったら、その誰かが人である必要も無い人も中にいるのです。
(例えば頼る対象が自分のペットでもいいわけですし
とくに生き物でなくてもお守りとかご神体とかでもいい訳です
しかし、そういう人は何故だか「自分」にだけは頼らないんですよね)
このタイプの人はまあなんというか、
誰かに、もしくは何かに依存したいから、
助けが欲しいといってるだけなので、
そこで助ける側の人がそこの所を理解せずに熱心に助けようとすると、
次第に自分で解決できる事さえもこちらに頼りっきりになってしまい、
最終的にはいつまで経っても
自分では何もしない人になってしまう場合があるのです。
つまり、依存体質をより強固なものにする為の手伝いを
助ける人がしてしまうというわけです。
これは実を言うと、占い師や何かの宗教の様な人に頼られる職業の人が、
このように仕向けようと思えばいくらでも仕向けられるわけでして、
やろうと思えばいくらでも儲かる仕組みを作ることが出来るのですが、
これを依存する人に対して実行されてしまうと
いつまで経っても独り立ちすることが出来ず、
人間的な成長が出来なくなってしまうのです。
だから、ただ頼りたい人に対しては、
いくら助けて欲しいと言われても、簡単なアドバイスをする程度で
最終的には自分で全部解決させる様にもっていかないと
その人自身のためにならない場合が出てきます。
しかし、性格的に優しい人で人を助けたいといつも思っている人の場合は、
この見極めがなかなか難しい場合もあるようです。
まあ頼られたら断れない人とか日本人には多いような気がするのですが、
ダメな事はダメ、出来ない事は出来ないといつでも言えるような人でないと、
最終的には自分のできること以上の事を求められ(頼られ)
自分の人生にまで影響が出てきてしまう人も出てくるようです。
ただ、いろいろ書いて来ましたが、
こう考えていくと、
「もしかしたら助けない方がいいんだろうか?」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、迷ったら助けた方がいいと個人的には考えています。
実際に助ける事で、後になってから助けなかった事で
後悔だけはしなくて済みますから。
ただし、助けを求めてくる人自身が
自分でで出来る事にまで余計に助けてしまうと、
自分の力で問題を解決するより
人に頼った方が楽だと勘違いする事もあるので、
そこだけは助ける場面では
いつも頭の片隅においておいた方がいいかもしれませんね。