どんなに辛い事でも、一旦は全部受け入れてみる

このお話は占い鑑定にこられた方だけでなく、

私の知り合いや友人の中にもこういった人が時々居るのですが、

自分にとって特に辛かった事に対して、自分は見てみぬフリをして、

無かった事にしてしまおうとする人が時々いらっしゃいます。

しかしこれをやってしまうと、

その問題を根本から解決していく事が出来なくなってしまうので、

問題を早く解決していきたいなら見てみぬフリなんてしない方がいいです。

例えば、人前でしゃべることが恥かしい人がいるとします。

こういった感じの人は、人前でしゃべろうとすると、

ふと、しゃべる内容を忘れてしまったり、どもったりして、

しゃべれなくなってしまう事が実際に起きて来ることがあるのですが、

これを自分の中で見てみぬフリをして無かった事にしてしまおうとすると、

次に同じ様な状況になってしまった時に、また、同じようにどもったり、

話す内容が飛んでしまったり、全くしゃべれなくなってしまう可能性が出てきてしまうのです。

つまり、こういった失敗が続いてしまう人というのは

自分の中で何が原因でそうなってしまっているのかをちゃんと理解しておらず、

見てみぬフリをして問題をあやふやにし、結局、問題の先送りばかりして、

なにも問題が解決していない状態に陥ってしまっているからこういった事が続く訳です。

しかしこれはまだ序の口で、実はこういった事が何度も何度も続いてしまうと、

今度はそれが習慣化されてしまい、人前に立つとしゃべれなくなる。

ということが、板についてしまう場合があります。

これを別の言い方で書くと、パブロフの犬状態になる。といえばわかりやすいでしょうか。

この場合は、人前に立つ、がキーになって、人前に立つと身体が反応して、

まったくしゃべれなくなる。というルーティンが完成してしまっているという話です。

ただこうなってしまうともう、元の問題をいくら解決しようとしても、

身体がそれを覚えてしまっているので、(習慣化してしまっているので)

なかなか分かっていても直す事が出来なくなります。

まあこれは例え話でちょっと極端な話として書いてみたのですが、

これと似たような話としては、車に乗ったら必ず酔うとか、

緊張したらトイレにいきたくなるとかなども、

ある意味身体にルーティンが出来てしまってそうなっている場合もある訳ですが、

まあ、これらはそこまで害はないかもしれませんが、

人前に立ってスピーチしないといけない時にしゃべれなくなるというのは、

会社の中で出世しようと想っている人にとっては致命的かもしれませんね。

と、話がだいぶそれてしまいましたが、

どんな問題でも、どんな嫌な事でも、

自分にとって良いとか悪いとか一切判断しないで、

まずは一旦すべてを受け入れてみるといいです。

そうする事で、今まで見えなかったものが見えてきたり、

別の角度から解決案が出てくるようになる場合があります。

もちろん、自分にとって辛い事を一旦でも受け入れるということは、

とても辛い事だとは思いますが、どんな単純な事でも受け入れず無かった事にしてしまうと

そこから前に進めなくなってしまうので、そこは頑張っていただけたらと思います。