いつも感謝を心がけることで

前回はありがとうと言う事や言われる事について少し書いたのですが、

もちろんありがとうという言葉を全く口にしないよりかは、

ありがとうと言った方が良いとは私も思っています。

しかし、呪文の様に何度も何度もありがとうと唱えるよりかは、

心からの感謝の気持ちを込めてありがとうとひとこと言う方が、

念仏の様に100回とか200回とか唱えるよりもより意味があるのでは?

と個人的に思うのです。

そして、心からの感謝を込めてありがとうと1回言うだけなら、

自分に対して特に無理を強いる事も無く、誰でも出来ると思うのです。

さて、今日は感謝について書いてみようと思ったのですが、

通常は、感謝する事=ありがとうと相手に対して言う。という場面が多いので、

このありがとうと言う事について少し書いてみました。

ただここで重要だなと想ったのが、

このありがとうと言う前に感謝する事。

つまり実際に普段から感謝が出来るかどうかからが

ポイントになってくると思いました。

例えば、普通の人が普通に生活しているだけでは、

心から感謝したいという気持ち自体が

なかなか湧きあがってこないと思うのです。

というのも、普通に生活できているという事自体

(生きていること自体)がもう当たり前すぎて、

一般的にはとくに意識して感謝できる事では無いからです。

しかし、こういった普通の生活、当たり前の日常が

「ある事に気付くことで」

心から感謝できる様になれる場合があります。

例えば、なにか行動している時に大失敗をしてしまったり、

または、自分にとって大きなものを失ってしまった後に、

その大きなものがいかに自分にとって大切なものだったかに気づけた時に、

今まで当たり間の様に有ったものに対して感謝の気持ちが湧き出る事があるのです。

例えば、ある日自分が重い病気にかかってしまい、

本当に生きるか死ぬかの瀬戸際を何日もさまよう事になってしまったとします。

ただまあ、こういった重い病気で生きるか死ぬかという状態までなってしまうと、

ほんとうに死ぬほど苦しいことを経験する事になると思うのですが、

そこでもし、奇跡的に回復し健康を取り戻す事が出来た場合、

ほぼ必ずと言っていいほど(もう必然的に)その人は

健康である事に感謝するようになると思うのです。

なんせ、誰だって死ぬほど苦しい目に一度でもあえば、

自身の身をもって健康のありがたみを実感できるわけですから、

健康である事自体が有り難い事だと思うのは当然と言えば当然の話です。

ただ逆に病気をホトンドしたことが無く、

たとえ病気をしたとしても軽い症状で毎回治っていた人の場合は、

こういった心からにじみ出る様な健康である事への感謝が

やっぱり、なかなか出てきにくいと思うわけです。

だから、極端な話を書いてしまうと、

一度も苦労した事がなく、大きな失敗をしたことも無く、挫折も無く、

病気で苦しんだことも無い人がこの世の中にもし居たとしたら、

その人はもしかしたら、何に対してもそれが有るのが当たり前すぎて

感謝の気持ちが全く湧いてこないかもしれませんね。

逆に苦労ばかりしてきた人は、

自分が今まで経験してきたので人の痛みが分かる人ですので、

人が嫌がるような事もあまりしないでしょうし、

また人の痛みに対しても共感でき&分かち合う事ができるので、

人間関係も良好に保てやすくなるでしょう。

なにより、一度でもかなり痛い目にあっていると

それが有って当たり前(成功して当たり前)という考えが無くなるので

どんな事でも感謝出来てしまう心になれるはずです。

つまり、大変な苦労をしてきた人や、

死ぬような苦しい目にあってきた人などは

何を見てもそれが有るだけで(成功するだけで)

感謝の気持ちが湧き出てくる人になれてしまうという訳です。

もうこの心境まで至る事ができれば、

どこにいても、どんな状況になっても、

全てに対して感謝できる様になれると思います。

ただし、そこまでの心境に至るまでには、通常は何度も何度も苦労を経験し、

嫌になるほど失敗を経験していかないといけないので、失敗をしたくない人や

失敗を恐れる人はなかなかこういった心境までは至らない気がします。

ただ、いつでもどこでも何にでも感謝できる様になれば、

自分の中にある「我」が自然と表に出てこなくなりますし、

我欲といいますか欲望自体も減ってくるので、

悩み事もかなり減らせる事ができます。

そして悩み事が減れば減るほど

自分らしく生きていける時間が増えていくので、

ある意味いつでも感謝出来る状態こそが

自分らしく生きていくコツかもしれませんね。


ふと想った事
世の中思ったよりも悪くない、ここにヒントが隠れてる