ミステリー小説の中の記憶を失った主人公

私自身はもともと怖いものが苦手なので

ホラーものとかミステリーものとかの小説はあまり読まないのですが、

たまに面白そうな小説を見つけると買って読むことがあります。

そして、こういったミステリー小説の中の一つのストーリー展開として、

事故や怪我などのきっかけで記憶喪失になってしまった主人公が、

見知らぬ土地でさ迷い歩いて行くうちに自分が何者か徐々に気づいていく。

というストーリー展開のものがあります。

まあ、自分が殺人犯で交通事故に遭うとかして記憶を失い、

いろんな人に助けてもらっていく中で自分がやった事にふと気づく。

とかよくある話といえばよくある話です。

ただこれって、

考えてみると私達にも当てはまる話でもあるんですよね。

例えば、記憶喪失の主人公という設定について考えてみると、

私達は、生まれてくる前の記憶がまったく無い状態(失った状態)で

生まれてきて、それが当たり前の状態で毎日普通に生活していますよね。

しかし(私個人としては)生まれてくる前の記憶が無いのは

おかしい話だと思うのです。

ただまあ、こういった考え方をすること自体が

普通じゃないと言われるのですが、

平成に入る前から生前の記憶(前世の記憶)を持って生まれてきた人が

表にぽつぽつ出てくるようになりましたし、

またある人の調査によれば、

生まれてくる直前に生前の記憶を一旦忘れる行為をした上で、

この世に生まれてくる人がほとんどなんだそうです。

そしてこれらを考慮して冷静に考えていくと、

最初に書いたように、ミステリー小説の中の記憶を失った主人公が、

まさに私達の状態ではないだろうか?と思ってしまうのです。

で、ここで問題になってくるのが、

生前に経験してきた事を完全に忘れてしまった人というのは、

経験して来た中の大失敗の経験をも完全に忘れてしまっているので、

今生でもし、また生前と同じ様なシチュエーションになってしまった時に、

生前でやらかした大失敗をまたやらかす場合があるのでは?

と思ってしまうのです。

まあ、人というのは同じ過ちを何度も繰り返すケースが結構あるものです。

(もちろんその人の性格によるところも大きいですが)

一回大失敗して反省しても、

また同じ過ちを犯してしまう人は多いと思うのです。

(とくに恋愛とかお金関係で間違いを犯す人は多いでしょう)

しかも、今生だけでなく、前世でも同じ間違いをして猛反省したのに、

また今生でもやらかして猛反省をするというのは、

物凄く効率が悪いことだとわたしは思うわけです。

だから個人的には生前の記憶がある状態でこの世に生まれてきたら、

物凄く楽になるんじゃないかな?と時々思うわけです。

まあ、前世の記憶が無い。というのにも意味はあるので、

何でもかんでも記憶が無いのは悪いことだとは思えないのですが、

ただ、ミステリー小説の中の主人公は

最終的にはハッピーエンドで終わる事が多いものの、

現実の私達は必ずしもハッピーエンドでは終われない場合もあるので、

ちょっと気になった次第です。

まあ、だからなにが言いたいの?といわれてしまうと、

とくに何も無いのですが、

考えてみると、この世はある意味物凄く面倒な世界でもあり、

ある意味物凄く新鮮で面白い世界でもあるな。

と個人的思ったので書いてみました。

ただ今回は特に何のおちもありませんが、

小説の中には、現実世界を皮肉って書かれている小説もあるので、

たまにはそういった小説を読むと面白く感じることがあります。

まあ、小説よりも実際に経験する事の方が大変な場合が多いですが、

当事者ではなく部外者として第三の立場で物語りを観察するというのも、

なかなか面白い体験かもしれません。


ふと想った事
世の中思ったよりも悪くない、ここにヒントが隠れてる