身体があるから人は悩んだり苦しんだりする

今日本に住んでいる人多くが毎日なにかしら苦痛を感じ

毎日なにかしら問題に悩み、毎日なにかしら不安を感じる事を

経験しながら生活していると思うのですが、

この悩みや苦痛の大元をたどって行くと、

「人は身体をもっているから苦痛や悩みも持つようになってしまった」

というところに最終的に行き着くような感じがするのです。

ただまあ考えてみると、確かに身体の悩みを持っている人は多いですし

実際に私達の身体というのは、怪我もすれば病気にもなりますし、

たとえ健康で毎日生きていけたとしても老いというものからは

絶対に逃れられません。

とくに女性の場合、病気や怪我は我慢できても、

老いだけは我慢できない人は少なくないと思います。

(お肌にかなり気を使っている女性達を見てると特にそう感じます)

また別の視点から考えていくとこの身体をもつというのとは、

空間や時間の経過という感覚的な事(概念)を

身体を通して経験できるようになるわけです。

別の書き方をすると、自分と他人を別の存在と観る事ができ、

ここやあそこという認識ができ、それと共に距離を認識でき、

身体がある事でここからあそこまで移動することができる訳で、

更にその移動に伴う時間経過をも経験する事ができるわけです。

逆に言うと、この身体が無ければ、

時間も空間も経験のしようが無い。

という話になってくる訳です。

そして時間も空間も認識できず経験できない状態になれば、

例えば今自分が想った事が今この瞬間で実現できる様になるので、

夢や願い事が叶わないという事は起こらなくなるわけでして、

結果的に、失敗する。という経験ができなくなってしまいます。

つまり、この世に生きている私達というのは、

時間と空間を経験する為に人間の身体というものをもち、

この身体のお陰で失敗を経験する事もできるようになったわけです。

そしてもちろん失敗するという事は、

自分の思ったとおりに物事がいかない事を経験していくわけなので、

必ず悩みがついて回る事になりますよね。

また、失敗したり上手く行かないという事を何度も経験すればするほど

人というのは上手く行く様に望んだり、また、欲しいものが得られない時などは、

その欲しいモノを得たいと望むようになってくるわけです。

ただこれは、人の身体がそうさせているのであって、

身体が無ければ、思った瞬間に願いが叶うので、

思い通りに行かないから悩むという事自体が無いワケです。

だから極端な話をすると、身体を持たなければ(自分が死ねば)

こういった悩みや苦痛から開放されるという話になってきます。

しかし実を言うと、今、私達がこの世にいるのは、

「自ら望んで」この世に生まれてきたわけです。

(私はそう考えています)

私達は、自由意志というものがあるので、

この世に生まれて来る事を選ぶ事ができるわけでして、

実際に自ら望まなければこの世に生まれてくることは無いはずなんです。

(まあこの事を私自身が覚えている訳ではないので

 確実にそうだとは言い切れない話なんですが)

そして自ら望んでこの世に生まれてきたのに、

自ら命を絶つというのはもったいない話だと私は思うわけです。

というのも、この世で経験できる事というのは

「失敗」もありますが「成功」もありますよね。

実は人間というのは結構わがままで、いつも成功ばかりしていると、

生きていくのにさえ飽きてしまう場合があるのですが、

しかし、失敗の中にも時々成功が混じることで、

人生が楽しくなってくるから不思議なんですよ。

まあ、結局何が言いたいのかといいますと、

この世に生きている限り(身体をもっている限り)は、

必ず苦痛と悩みはセットで付いてくる物だと思ってください。

どうしてもそれが嫌ならもう死ぬしかありません。

しかし、この世に生まれてきたのは

自ら望んで生まれてきた人がホトンドだと思いますし、

この世で経験できる失敗も成功もあの世と比べるとかなり強烈な体験なので、

最後の最後までこの痛みや苦しみを「楽しまなければ損だ」と私は思うのです。

ただ、この話は私の想像上の話なわけですので、

私以外の人がみんなこうだとは限りません。

まあ、こういった考え方もあるかも?というお話でした。

何かの参考になれば。


ふと想った事
世の中思ったよりも悪くない、ここにヒントが隠れてる