人の思いやりや優しさが分かる人と分からない人との違い

確かこのサイトでも、人を思いやる事はとても重要で、

今まで人を思いやってきた事が自分の幸せとなって返ってくる。

といったお話を書いた様に思うのですが、

ただ今回は、この思いやりそのものの重要性の話ではなく、

この世の中には人の思いやりが分かる人と分からない人の二種類いる。

というお話を書いて行こうと思います。

さて例えば、自分が相手に思いやりのある言葉をかけたとしましょう。

しかし、その言葉を聞いた相手は?というと、

何も反応せず、ただ「ふ~ん」と頷くばかりだったとします。

ただこういった気の無い返事を返されてしまうと

普通の人だったら、相手の事を思って言葉をかけたのに、

なんでそっけない返事しか返ってこないんだろう?

と腹を立てる人も出てくるかもしれませんね。

しかし実を言うと、人の耳というのは「聞く耳の状態」の時と、

まったく「聞く耳を持っていない状態」の時の2種類ありまして、

例えば聞く耳を持ってない人の場合だと、

自分の事で手が一杯で相手の気持ちの事まで考える余裕が無いから

聞く耳が持てなくなってしまってるというケースがありますし、

また、丁度その人の虫の居所が悪かったから、

八つ当たり気味に聞く耳を持たないでいるパターンも

意外とあったりします。

だから、たとえこちらが相手の事を思って言葉をかける場合でも、

その時相手が聞く耳を持ってる状態なのか、

それとも聞く耳が無い状態なのかを先に見極めてから

思いやりの言葉をかけた方が良いでしょう。

ただし、たとえ相手が聞く耳を持っていた場合でも、

こちらの思いやりが相手に通じない場合があるので、

そこは気をつけてみてください。

というのも、たとえ相手が聞く耳を持ってる状態であったとしても、

相手の方がその事で一度も痛い目にあった経験がない状態だと、

「自分の中でその痛い目にあった経験が無いので」

相手の思いやりの言葉が理解できない場合が出てきてしまうのです。

例えば、過去に1度でも

自分が大風邪を引いて高熱で何日も寝込んだ事でもあれば、

目の前で家族が顔を赤くしてせきでもしていたら、

思いやりの言葉をかけたりする事もあるでしょう。

しかし、その相手が今まで一度も風邪を引いたことが無く、

大きな病気になって寝込んだ事も無い人だった場合、

その思いやりの言葉が、何を意図しての言葉なのか

経験の無い自分では理解できない場合があるのです。

まあ逆の立場から考えてみると、一度も経験がない事に対して

何度も経験してきた人の思いやりの言葉を聞いたとしても、

あまり理解できないのが普通なのかもしれません。

だから相手が聞く耳を持っているのに

こちらの思いやりの言葉が通じない場合は、

たとえその時まったく相手に理解されなくても

それはそれで「良し」として置くのがベストだと思います。

そしていつかその人も一度痛い目にあう時がくるでしょう。

そしてそうなった後、その事を経験して辛い目にあってやっと、

相手の思いやりの気持ちや言葉に気づけるようになってくると思うのです。

まあこういった話は、私達が子供の頃によく聞かされた

「大人になれば分かるよ」といった大人の話の中のひとつの話だと思います。

ホント大人になっていろんな経験をしてこないと

実際には分からない事って多いですよね。


ふと想った事
世の中思ったよりも悪くない、ここにヒントが隠れてる